March 23, 2006

cut白夜行 #11「白夜の果て」

■笹垣を殺すことが出来なかった亮司は逃亡。そんななか、友彦が警察に自首し、亮司は指名手配される。笹垣とともに雪穂を調べてきた篠塚は、雪穂がブティックの2号店の出店を計画していることを知り、協力したいと申し出る。雪穂は何か思惑があるのではと疑う。そして2号店のオープン当日。その日はクリスマスイブだった。必ず亮司が現れると睨む笹垣の前に、サンタクロース姿の亮司が現れて…。

□終わったぁー。何からどう書けばいいのやら、自分の文才の無さに嫌気がさしてしまうくらい、この感情をうまく文章に出来ないことが歯がゆい。とにかく見事な最後だったと思います。えっと…めっちゃ素晴らしかったです!感動した!(←ああ、もうヤケクソであえてベタな表現を書いてみましたよ;)ただ、始まって20分くらいはすっごい駆け足で悔しかったなぁ。「ええぇー!展開早いよー!」ってつぶやいちゃった。もっと視聴率が良ければ15分拡大版みたいな編成になったんでしょうか?うーん、もったいない。小出くんの自首のとことか、亮司くんの体調がどんどん悪くなるとことか、カッシーが切り絵を見つけ出して雪穂に真相を迫るとことか、松浦の死体を掘り出すとことか、あまりのまくりっぷりにもう少し濃い描写が出来たんじゃないかなぁと、そこが残念っ。
でも最後のクリスマスイブのところからゾクゾクするくらい痺れまくり!特に歩道橋の上で笹垣が「1991年11月11日桐原洋介殺害、1998年藤村都子婦女暴行…」って罪を列記するシーンは記憶に残る名シーンでした。「子供にちゃんと、13階段上る背中見せぇ」と諭し、「すまんかった…あの日、お前を捕まえてやることが出来なくて、ほんますまんかったのう」って頭を下げた笹垣の思い、ずっとそしてそれを受けるリョウ@山田くんの演技もこれまた素晴らしく。この物語は一貫してリョウと雪穂の凄絶な愛が描かれていたけど、笹垣の愛情も深いものだったのだと痛感させられまくり。くー、これほど武田鉄矢の演技にやられるなんてー(苦笑)取り調べ室で雪穂が語る嘘と実際の回想シーンの交錯ぶりもお見事!リョウからのプレゼントをきっちり返す雪穂の姿に、なんて切ない証言だろうって胸が痛かったです。
リョウの子供が出来た設定はちと蛇足だったような気も…。「お前には子供がおる」って…ちょっとした山田くんへの嫌がらせ?とか思ってちょっとドキドキしちゃったのは私だけ?まぁでもこれがあったから最後が生きたんですけどね。

どうか子どもたちに
本当の罰は心と記憶に下されると伝えてください
飲み込んだ罰は魂を蝕み、やがて、その身体さえ
命さえ食い尽くす
どうか、その前に
どうか、親たちに伝えてください

最後にこの言葉がバシーッと突き刺さりましたねー。リョウを失ってしまい魂を蝕まれ、死という選択も許されず、降り注ぐ太陽の下に居ながら“本当の太陽”を失い心と記憶に罰を下された雪穂。エンディングでつないだ手が小さな救いで。ラストはもっとお涙頂戴的にくるかと思いきや、余計な装飾を抜いたまま乾いた感じに終わらせたのはワタクシ的にアリでした。リョウに「俺がちゃんと子供に言うたる」って誓った笹垣はきっとそれを伝えるのでしょう。こんなに原作にないことがたくさん盛り込まれてるのに、「原作と全然違うじゃーん!」っていう言葉が陳腐に思えるドラマって希有じゃないですかね?別解釈っていうわけでもないんだけど、なんだろ、森下さんの「これが私の白夜行です」っていう筋が最後までブレることなく一本バシーンと通ってて気持ちよかったです。過去と現在のセリフやシチュエーションのリンクも上手くて、もう一度見返したらまだまだ発見があるのかもなー、なんて思いました。歯抜けの回のエントリーがたくさんあるので、DVDが発売されたらちゃんと補完しとかなきゃ!ってマジで思う今日この頃。んで次クールが「渡鬼」ってとこがTBSですなー(笑)

March 09, 2006

cut白夜行 #9「こぼれ落ちた過去」

■亮司は大学病院の調剤薬局に勤める典子の家に転がり込み、ミステリー小説のトリックに使うと言って典子に青酸カリのことを尋ねる。その頃雪穂は、訪問してきた礼子に中絶のことを聞かれ「私は店を育てていく」のだと答える。一方、笹垣は、篠塚が持ち込んできた過去の事件を調べ始め、江利子や菊池の証言から、やはり亮司と雪穂が仕組んだことだと確信するのだった。

□「2人してそのザマか…哀れやな。」ってつぶやいた礼子さんの言葉にゾゾゾーーーーッ!諦念して静かに死を受け入れるわけでもなく、命乞いをするでもなく、言葉ひとつで彼らを闇の深淵に叩きのめして逝くという礼子さんの死に様は想像をこえるもので。気品があって優しいお母様だっただけに衝撃的でした。でも、もしかしたら、それは母が子を思う愛の裏返しだったのかも。前回の放送でも高宮くんに「俺ね、雪穂がみじめに見えちゃったんです」ってセリフを吐かれてたじゃないですかー。あの2人が光の射す世界に這い上がろうとすればするほど、そこからは遠のいてしまうという哀しさ。それを「不憫」と蔑まれて、でも犯行を止めることが出来ない彼らがやりきれないです。そんな視線を注ぐもう一人の裏主役、笹垣さん。出張から帰ってきて「やっと、遊びに来たんか。」って言ってた顔がすげー怖かったー。自分の身に危険が及んでもお前らの暴走を止めさせたる的な、覚悟めいた感じがたまらないです。
物語は佳境を迎えましたねー。西田尚美さん、良い女優さんだなぁーと改めて確認。この作品に出てる女優さん、ナニゲに好みの人が多いっす。あーーーそしてリョウの“出来ない”設定は生きてたんですかぁー。しかも雪穂ちゃんとはちゃんと寝たんだと思ってたら…そうだったの?ちょっと驚愕っす(すいませんまた率先してそんな話を;)典子の小さな手をキュッと握って「また明日」って目を閉じるリョウの心中を察するにきゅーんとしてしまったとです。
ただ、若干「んーーーー。」って思う部分もなきにしもあらず。まずはあまりに分かり易すぎて、あえて突っ込むのを避けてたんですが(苦笑)サボテンの庭の描写がどうもやっぱり…。なんでそんなに短絡的な考えであの場所に死体を埋めてしまったんだろう?ってこともあるんだけど、土の色がいつまでも真新しくて「ここ松浦の死体埋まってますからー」的な演出(美術さんのせい?)にずっと乗り切れてなかったうえに、礼子さんがサボテン植えようとしたらあっという間に死体見つけちゃった(んだよね?)って展開に「ええええぇー」って感じで。そこは原作通りサングラスの破片が後から見つかる設定で良かったんじゃないかな。あと余さんはワタシとしては2人(あと笹垣さん)以外の登場人物に絡んできて欲しくなかったんですよねぇ、何となく。麻生さんの演技はとーっても良かったんですが。
それにしても「唐沢雪穂はあなたが好きだったんです。」言われた時のカッシーの「ふーん、あっそう。」って顔が日常茶飯事ぽくてちょっと萌えますた(笑)いつも言われまくりなんだろうなー、ったくもーイイ男なんだから(笑)

February 10, 2006

cut白夜行 #5「決別する二人」

■雪穂は、思いを寄せる篠塚と親友の江利子が付き合い始めたと知り、江利子を応援しようと自分に言い聞かせるものの、彼女に嫉妬するように。一方、亮司はひそかにゲーム関係の裏ビジネス始め、松浦を怒らせてしまう。そんななか、大事な話があると訪ねて来た雪穂。雪穂は江利子を許せない気持ちを亮司にぶつけ、ある頼み事をするのだった。亮司に腹を立てた松浦は、雪穂の前に姿を現し…。

□今週もかぶりつき!前回は山田くんいいねいいね派に転じたワタクシでしたが、今週は、おっ綾瀬はるかちゃんいいじゃん!って思いましたことよ。今まで「睫毛長っ!」とか「お肌きれー」とかパーツにしか目がいかなかったんだけど、深い闇のようなドロッとしたものがそのお美しい佇まいから垣間見えて、そりゃカッシーも和み系に走るわな、とナットク。「恨み、嫉み、妬みの感情は、全部自分に返ってくる。」って「オーラの泉」で美輪さんも言ってたけど、本当にその通りというか、自分が不幸せだから人を不幸せにしてやろうという考えが、すでに新たな不幸を呼び寄せてる雪穂ちゃん。その思い詰めっぷりが実に恐ろしく。そして残酷な運命がヒリヒリと痛いです。だれかこの負の連鎖に気づかせてやってーって叫びだしそうー。2話め3話めあたりは、ひたひたと近づいてくる笹垣から逃げて逃げてーって感じだったけど、この辺で早く止めて止めてーって思いでいっぱいざんす。今回見て、ようやく自分のなかで点線だったものがパーンと線になったような気がするなぁ。特に最後のガチンコシーンは緊迫感あった!「亮、騙される方が馬鹿なのよ。」って冷たく笑って、植木鉢を投げつけられても微動だにしない雪穂。ひょえーい!なんつー女の子でしょうか。山田くんがこれまたいちいちいい表情しててグッときます。
ものすごい緊張感のなか、小出恵介くんが出てくるとホッとするのは私だけ?なんか無邪気すぎちゃって役得だね。「お前さぁ、世の中って圧倒的に不公平だって思ったことある?」と聞かれて「めちゃめちゃあるよ。オレ、すっげー腹ゆるいもん!」って言ってたのがおバカキュートで。やばい、だんだんいろんな人が良く思えてきた(笑)
そんでもって、あのどぶ川にどんどん2人にまつわる品々が捨てられてくんですけどー。笹垣はとりあえず今すぐ川浚いをしてみてはいかがでしょう?

February 03, 2006

cut白夜行 #4「罪と罰」

■亮司は、友彦と銀行員の奈美江をそそのかし、偽造キャッシュカードで大金を引き出す悪事に手を染める。その金を大学生に通う雪穂に振り込み、そっと陰から見守っていた。そんななか、奈美江を捜す榎本というヤクザが亮司の部屋に脅しにきた。奈美江は裏で榎本に貢いでいたが、バレそうになったのだ。一方、大学のソシアルダンス部に江利子とともに入部した雪穂は、部のOBで製薬会社の社長の息子である篠塚に惹かれるが…。

□ウルトラマンの中の人も大変だなぁーと、若干笑いポインツもあった(?)4話め。
なんかストーリーの流れがものすごい勢いでテンポアップしてません?結局、あのサンタさんのシーンは何歳くらいの設定なのかなぁ…と気になりつつ(まだ確かめてないデス)、今回は山田くんのがワルワルでしたねー。前回は雪穂ちゃんが黒雪穂で、今回は亮司が黒亮司。亮司と雪穂は結局2人で支え合ってないと「人」という字にならない(by.金八語録!)んだけど、同じテンションだったり同じ力で支え合ってるわけじゃなくて、どっちかが離れないように押さえつけあってる感じもあって。めちゃめちゃしんどい関係なのねー。
いやー、それにしても山田くんが無精髭のせいもあってますます濃さに濃さを重ねてましたねー。む、胸毛が…。ってまたそーゆーとこばっかり見てるし(苦笑;)そりゃー雪穂ちゃんがつるりんとしたカッシーに恋しちゃうのもわからないでもないような?(あ、そこじゃない?)雪穂ちゃんは、ふと見つけた逃げ場で楽になりたいという気持ちを“恋”と思い込んでるとこもあると思うんですがどうなんでしょ?まぁ19,20の女子なら、やっぱちったぁリリカルな恋愛も夢みちゃうってもんですが。でも結局幸せにはなれないんだろうなぁ…と思うと見てて苦しいわー。おまけにどんなにこっそり思っててもウルトラマンの人見てますし。ぎゃぎゃぎゃー。志村後ろ後ろー。
山田くんのことは今まで全然何とも思ってなかったんですが、このドラマの亮司くん役で初めて彼の演技にグッとひきこまれてしまったかも。「傷つけてやろうと思った。守りたいと思った時と、同じ強さで」のとことかゾクッときちゃったー。ああ、本当に泥水の中を這い回って生きてるよーって感じで。ラストの雨のシーンの表情も良かった。この人、どんな人生だよー、と本当に重すぎて毎週見るのも体力要るんだけど、最後のシーンを見た時には、彼の想いがすべて昇華するんだろうなーと思うので、最後まで脱落せずに見届けたい感じです。

January 13, 2006

cut白夜行 #1

■東野圭吾原作の同名小説をドラマ化。11歳で残酷すぎる運命を背負った少年と少女、そして彼らが手を取り合って生きてきた14年間を描く。1991年、建設中のビル現場で一人の男が殺された。被害者は質屋の店主、桐原。妻・弥生子が捜査線上に浮かぶが、息子の亮司が母のアリバイを証言。その後、文代という女に容疑がかかる。尋問を受けた文代は娘の雪穂を道連れに無理心中を図る…。

□うひゃーーッ、武田鉄矢が怖いぃーーー。おかーさーーーん!子役ちゃんの演技も良かったこともあり、のっけからグイグイ引き込まれてまんまとハマってしまいました!ああTBSのこの手合いにすぐやられる私ー(笑)すごく映像が綺麗で、せつなさ満点。しっかり骨太というか、大人向けドラマになってるのが好感触でした。オレンジの太陽とか青白い月がどーんと出ただけでも何故かうるうる。それ某TBSドラマのトラウマなんですが(笑)
子役の福田麻由子ちゃんと泉澤祐希くん、とっても良かったなー。すごく難しい気持ちの動きを見事に演じてて感心しまくり。福田麻由子ちゃんは「女王の教室」見てた時は、なんだか抑揚ない子だなー思ったけど、やっぱり魅力的な女優さんなのねー。子供時代で2時間みっちりやったのは、制作者サイドにとっては結構冒険だったと思うけど大正解だったと思います。
脇では武田鉄矢につきるでしょう。おもいっきし怖かったー!「里見八犬伝」見たときも思ったんだけど、最近の武田鉄矢がちょいといい感じ?昔はうざい風味で苦手だったんだけど、表情に凄みがあってギェーと叫びそうになりました。しかも勘が鋭すぎ!あとは麻生祐未さん、余貴美子さんがいいなぁー。どっちも好きな女優さんなので。アツローは過去シーンでは控えめでいいじゃんって思ってたんだけど、現代になったらよく皆が物真似してるアツローになってて苦笑しちゃいました。ここにアツローを配してるってことは、現代になってからの物語のキーマンになってくのかな?全然関係ないけど田中幸太朗くんってコバケンに似てない?(マニアックすぎですか、そうですか…)この後、成長した亮司と雪穂を演じる山田くんと綾瀬はるかちゃんは相当なプレッシャーですねー。2人で手を取り合って頑張れっ。
原作読まれた方はどんな印象なんでしょう?「ちっげーよ!」って感じ??うーーーーん、ものすごくハマったので原作読みたいんだけど、下手に読んじゃうとちっげーよ!目線になっちゃうのが怖い気もしたり。どうしよー。迷っております。