ドリームガールズ
■「コーラスライン」のマイケル・ベネットが演出を手がけ、トニー賞で6部門を受賞した伝説ブロードウェイミュージカルを映画化。コーラスガールの女性3人組が歩んだ成功と挫折の物語を、数々の名曲に載せて描き出す。『シカゴ』で脚本を担当したビル・コンドンが監督と脚本を担当し、役作りのため10キロのダイエットが話題になったビヨンセ・ノウルズ、ジェイミー・フォックスやエディ・マーフィら豪華キャストが顔を揃える。スクリーンデビューとなる本作でアカデミー賞助演女優賞候補になったジェニファー・ハドソンの歌声は圧巻!エフィー、ディーナ、ローレルの3人組は、コーラスグループ“ドリーメッツ”としてオーディションに参加。やり手マネージャーのカーティスに見出され、大スターのジェームズ・“サンダー”・アーリーのバックコーラスとしてデビューする。
■上映時間も調べずに適当に映画館に行ったら(←うるさん、よくやりがちです。)「プレミアシアターなんですけど~」と言われ、一瞬「え~マジで~
」って戸惑ったんですが(だって¥3,000なんだよ~)、結果的に贅沢しちゃって大正解でした。映像、音響ともに最高、1ドリンク付いて、疲れないワタシ好みの椅子にホワンとおさまって観るゴージャスなエンターテイメント!なんて幸せな環境なんでしょう~♪とにかく圧倒的な歌の凄さにノックアウト!パワフルなパフォーマンスときらびやかな衣装の数々、贅沢で極上のミュージカル映画。時々「ここで拍手しちゃダメかなぁ~」なんて思っちゃったくらい(笑)
とはいえ、ただ酔いしれていれば良しというわけではなくて、心に棘が刺さってヒリッと痛い部分が根底に流れてる映画です。人種差別、貧富の差、勝ち組と負け組…キレイ事のシンデレラストーリーなんてそうそう転がってるもんじゃないということを正面からパシンと突きつけられる。ノホホン日本人の私は人種差別も経験したことはないし、アメリカのショービジネス背景も浅い知識しかないけど、鬼気迫る思いでデトロイト生まれのブラックミュージックを全国区のものにするため売り込みをかけていくカーティスとドリームズの思い、その渦のなかで反目し傷ついてしまう人々の姿がどっちの立場にあっても感慨深いものがありました。昨年末久しぶりに「コーラスライン」を見たのでマイケル・ベネット氏の偉大さは百も承知なんですが、この作品も舞台版はマイケル・ベネット氏の演出なんですよね。光と影のコントラストが強いものが好きなのかな。無条件で引き付けられてしまう自分がいたりして。表が華やかであればあるほど裏の深い闇が強く胸に迫って、強い印象を残すんだよなぁ。
前評判通り、ジェニファー・ハドソンの歌はすごいの一言!いかに普段なまっちょろいJ-POP聞いてるかって感じ(しーーーっ!)ビヨンセ様は本当に綺麗。ジェニファーに比べて存在感が薄いと言われますが、自分の主張を持たない可愛いお人形さんがメキメキとスターダムにのし上がり、最高に花咲き輝くシークエンスでのスターオーラたるや、も~も~足元にひれ伏したい感じ。持ってるものをありのまま表現したジェニファーに対し、ビヨンセは役を作りこんで昇華させた素晴らしさを評価したい。てか比較もなにもどっちもスゴイ!ってことで。
脱“ソウル”を売りにして、黒人と白人の融合をはかろうとするカーティス。でもそれがファミリーの1人ずつから“魂”を奪っていくという展開がとにかく切なかったんですよね。本当は誰も悪くない。ただみんなで一緒に売れよう、成功しよう、って夢を持っただけなのに。それだけに最後のシーンはモデルのダイアナ・ロスやフローレンス・バラードのことを考えると少しユルイのかもしれないけど、やっぱり救われたです。ワタシは満足。
続けざまに歌われる「ワン・ナイト・オンリー」はそれぞれに良かった!エフィーの「ワン・ナイト・オンリー」では切なくて涙が(この歌の途中で「ああそうか、ディーナに取られちゃうんだ」ってわかっちゃってまた涙が出るんですよね…)、ディーナのディスコバージョン「ワン・ナイト・オンリー」ではあまりのカッチョ良さに鳥肌が立ちました。ブラボー。サントラ欲すぃ~!やっぱ明日買ってきちゃおうかな。
とにもかくにも、これはアメリカでなければ作れない作品であることは紛れもない事実で、こういう作品が作れるんだという気概をハリウッドには忘れないでほしいと思いました。ジェニファー・ハドソンのアカデミー賞受賞は大納得です。
偶然とはいえ、ちょっと贅沢して観たためにモチベーションも上がって満足感もデカかった!ミュージカルダイスキーさんには是非ともお気に入りの映画館で観ることをおススメします(特に某リーダーさん
)でも常連さんになるほどセレブじゃないので、今度からはちゃんとタイムスケジュール表見てからお出かけしよ~っと肝に銘じたワタシなのでした(笑)
